言われるがままに…。

子育て

産院を退院した2日目から、産院への通院が始まった。

毎日のように通い、血液検査。ビリルビンの値を調べ、黄疸の経過を観察。

数値は上がらないものの、いい結果はあまり得られず…再度血液検査。ビリルビン値だけでなく、他の項目も…。
するとγGTPの数値が1200。。酒飲みに多いとの説明はあったが。そこまで上がらない。
赤ちゃんはお酒を飲まない。親が飲んでいるからと影響するわけでもないよう。
産院ではこれ以上分からないため翌週の月曜日、大学病院を受診することとなる。

通院するのは大変だけれど、何もわからない状態のままでいることの方がもっと、ストレスだった。
その頃からだ、頻繁にネット検索をするようになったのは…。
〝ビリルビン〟〝γGTP〟〝黄疸〟。検索履歴はこれらの言葉で埋め尽くされていた。
黄疸には〝新生児黄疸〟〝母乳性黄疸〟などいくつか症状があるようだ。
初めは聞き慣れていなく噛みそうな〝ビリルビン〟も日常の会話に出てくるようになっていた。
いくつものサイトにうんちの色についての記載もあった。
妊娠期間中にこんなの載っているんだー。くらいにしか気に留めていなかった、母子手帳の便色カードを思い出す。息子の便を比べてみた。うーん。4番くらいかな?念のため、病院受診予定の日まで写真を撮ることにした。

落ち着かない日々が続き、とうとうその日がきた。

朝の9時までに授乳を済ませ、大学病院へ。

様々な説明を受けるが、詳細は覚えていない。。ただ、肝臓辺りに問題があるのではないか。あくまでも採血からの診断。

エコーや触診で肝臓辺りを確認。うんちの色も確認。うーん…。エコーでもなかなか胆嚢はハッキリ確認できず。
今回は検査入院をすることに…十二指腸液の検査、核医学、血液検査、エコーなどを行う予定。

・十二指腸液の検査
十二指腸液採取する。胆汁の混入の有無を調べる。正常な場合は胆汁色の緑色。

・胆道シンチグラム
ごく微量の放射性物質を体内へ。細胞とくっついた放射性物質が肝臓から腸へと流れていく経過を診る。胆道閉鎖症の場合、肝臓への集積はあるが、肝臓から外への流れはない。

・腹部エコー
胆汁を一時的にためておくための臓器、胆嚢を観察。健康な状態であれば胆嚢は確認できるが、胆道閉鎖症では胆嚢が確認されないことが多い。

・血液検査
⻩疸の元になっているビリルビンの値が上昇するのが特徴。ビリルビンには直接ビリルビンと間接ビリルビンの2種類があり、胆道閉鎖症では直接ビリルビンが上昇する。

・尿、便検査
正常な便の⾊の元になっているビリルビンと呼ばれる物質が便中に排泄できなくなっている。そのため、便の⾊が白色~黄⽩⾊と、通常よりも薄い⾊になる。また、便中に排泄されなくなったビリルビンの⼀部は尿中に排泄されるようになるため、尿の⾊が濃い⻩⾊になることもある。

早速今日のうちに十二指腸液の検査を行う事に…鼻からチューブを十二指腸まで入れる。
処置室の前で待っていたが…聞こえてくるのはまだ聞きなれないけど。最近よく聞く泣き声。自分の子か…。
苦しいだろうな。お腹空いてるだろうな。

十二指腸液の検査

30分以上待ったかな?お医者さんに連れられて出てきた子どもの顔は管とそれを固定するテープ。でもよく頑張ったようで…チューブはスムーズに入れられたようだった。これで胆汁が出てくるのを待つ。

授乳もしたい…チューブは入ったのでやっと授乳…時間は15時ころだったかな。今日は一旦帰宅。
ここから私は搾乳器との生活が始まった。

入院3日目に核医学の検査。胆道シンチグラム。流れを確認するため、一日かけて画像を撮り確認する。
その検査も終了し、明日退院。この日の夕方、ようやく胆汁が出てきたようだった。

退院。検査結果が全て出たらまた受診することに。その時の私はいつも以上に人の表情や言動を観察していた。

あっ。きっとまたここ(病棟)に来るんだな…。そう 思って家へ帰った。

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