そして開腹前の準備のために入院。開腹日はまだ決まっていなかった。
準備は…輸血のために血液型を調べる。
血が固まるようにするための点滴。
血液型は2日間の採血で調べた。
開腹が24日のお昼頃からとなった。点滴はその4日前から始まった。
胆道閉鎖症であれば6時間の手術となる。
開腹後はまず胆道閉鎖症かを確認。胆嚢に造影液を入れ、胆管が通っているか確認する。
通っていなければ胆管を小腸とつなげバイパスを作る手術…葛西手術。
もし、胆道閉鎖症でなければ内科的な要因となるため、肝臓の組織を採取しお腹を閉じる。
開腹日前日、手術の説明を受ける。もし胆道閉鎖症だった場合。またそうでなかった場合。
術後の想像はまだ出来ないが、簡単ではない事はハッキリと分かる。
成人を迎えるまでに自己肝でいられるのは三分の一以下。急にこの病気の重さを感じた。
何度も覚悟をしたつもりだったが、やはり数値化すると…。
開腹にあたり、胆道閉鎖症であった場合
〈術後〉絶食(早くても約一週間)、ステロイド治療、減黄確認…早くても一ヶ月。
〈合併症〉手術中、後(胆管炎など)、再手術(減黄できない場合など)
23日のお昼から絶食。水分は明日の朝7時まで。そのため母乳は11時に無理やり飲ませた。
そこからは白湯と糖水。おしゃぶりで誤魔化しながら過ごす。
飲むこと、寝ること、泣くことが仕事の赤ちゃんにとって…
この状況は見ていられない。
ある一定の体重に成長した息子は、授乳の時に日に日に重みを感じていた。
しかし、その重みも時間を追うごとに軽くなっていくように感じた。
夜はとても長く、お腹が空いた子どもをあやしながら、おっぱいの張りが苦しいくらい胸を締め付けた。
白湯も糖水もよく飲む。この生きる力を信じよう!何度も言い聞かせた。
入院中に生後一ヶ月を迎える。
思い描いていた産後の生活。育児とは大きく異なっていた。
抱っこはできるけれど、いつも点滴につながられている。思うように動けない。
開腹日朝、白湯も飲めなくなってからは、寝るとオムツ替えの繰り返し。
呼ばれるまで、笑顔で過ごしていた。
兎に角、、笑って!…。。でないといられない。
その時はくる・・・。
病院にとっては日常のようにくるこの瞬間
“黄色いバス“と言われる搬送用ベッドが部屋の前に迎えにきた。
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