退院に伴い、
今後のこと…術後から先の事。
・長期的な外来通院
・多めの内服薬
(退院時…朝 7種類の粉薬、4種類のシロップ 昼 6種類の粉薬 夜 6種類の粉薬、2種類のシロップ)
・1日2回の浣腸)
・食事…肝臓に良いMCTミルクを使用。徐々に人工乳と混ぜていく。
・中長期的な合併症
胆管炎…胆管(繋いだ空腸)に細菌感染が起こったもの。発熱や黄疸などの症状が見られることが多い。採血やCTなどの検査を行う。
一度、食事やミルクを中止し、点滴を行う。
腸閉塞…イレウス。腸管内容物の流れが障害される状態。腹部手術の影響により、お腹の中で癒着が生じ、腸管の狭窄や屈折を起こす
ことがイレウスの原因となっている。最も多い症状が嘔吐。腹痛やお腹の張り、排便の停止などの症状も見られる。
手術などの処置が必要となる。
肝機能の低下
肝硬変…本来柔らかい組織である肝臓が、様々な原因で繊維化(硬くなる)し結果として肝臓全体が硬くなる状態。
門脈圧亢進症…肝臓流入する血管の一つである門脈内の圧力が異常に上昇している状態。肝硬変に伴って発症することが多い。
門脈を介して血液が肝臓に戻れない状態になると、血液は別のルートを作ってしまう。
胃・食道静脈瘤…食道に位置する血管もそのルートの一つであり、門脈圧亢進症を発症すると正常よりも多くの血液が食道の血管に
流れるようになる。血流が多くなった結果、血管が瘤のように腫れあがり、食道静脈瘤が発症する。
自覚症状はない、が静脈瘤が破裂すると、吐血や下血といった症状が見られる。出血量は非常に多くなることもあり
血圧低下からショック状態になることもある。
・最終的には肝移植の可能性
一般的に
成人まで特に合併症なく行きつき可能性は、約3割。
三分の一の児は、5歳までに移植が必要。
もう三分の一は、二次性徴までに移植が必要。
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