あの日のことは今でもよく覚えている。
病気の疑いを診断された次の日のこと…
一日中、目を真っ赤にしながら生活していた。
息子の顔を見るだけで、オムツ替えをしうんちの色を見るだけで、
授乳中に近くなる白目が黄色く…少しビクッとする目を見るだけで。
そばにいるだけで…涙が止まらなく。止めようとしても、次から次へと流れてしまう。
自分の母親と病気の話をすれば、泣き。子どもの世話をすればまた泣き。
自分でも驚くくらい泣いていた。出産してから20日程、泣きたくなるタイミングはたくさんあった。
でも泣いていなかったのに。この日だけは子どもに触れるだけで涙で視界が見えなくなった。
夜、母に〝しっかりしなさい。〟そう一言言われた。〝わかってるよ…。〟
こっちも泣きたいわけじゃない、、、言い返したくなるけど。
たしかに、そうだ。。。
翌朝から涙は出なかった。泣いたら、息子を否定することになってしまう…と思い。。
この日から手術となる日まで約10日間。本当に一日が長すぎて…苦しかった。
同時にこの期間があったからこそ、心構えが出来たのだろう。手術日を迎える頃には、
息子はきっと、〝胆道閉鎖症だ〟と思っていた。
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